ネットワークエンジニアの備忘録

トラブルや気になった点をメモしておきます。

リンクアグリケーションについて

リンクアグリケーションとは複数の物理リンクを束ねて1つの論理リンクとして扱う

ことが出来ます。

複数のリンクを同時に使用出来るため、帯域の理論値は×n(束ねる本数)となります。

使用できるチャネルグループ数は機種によって違うため、要件と拡張性を考慮のうえ、

機器選定を行う必要があります。また、複数のスイッチをまたぐ場合はスタック/VSS

相当の構成を組む必要があります。

負荷分散は均等にならない場合があるので注意してください。

 

【負荷分散方式】

 デフォルトでは送信元Macに基づいた方式を行う場合が多いです。

送信元Macに基づいた分散方式では偏る場合が多いため、注意してください。

以下に各機器の負荷分散方式の対応表を記載します。

アルゴリズム Catalyst2960
(-Plus/-SF/-S/-XR)
Catalyst2970/2975
Catalyst3560(-E/-X)
Catalyst3750(-E/-X)
Catalyst3650
Catalyst3850
Catalyst4500-X Catalyst6500
送信元MACアドレス
送信先MACアドレス
送信元&送信先MACアドレス
送信元 or 送信先IPアドレス
送信元 & 送信先IPアドレス
送信元 or 送信先L4ポート番号 ×
送信元 & 送信先L4ポート番号 ×
送信元 or 送信先IPアドレス
& L4ポート番号
×

                                         ◎=デフォルト値 

 

各ポートへの割り当てはCIsco独自のハッシュアルゴリズムにより計算されます。

以下にチャネルグループに割り当てたポート数ごとの分散バターンを記載します。

2本、4本、8本以外では完全なロードバランシングは実装できません。

チャネルグループ数 ロードバランシング
8 1:1:1:1:1:1:1:1
7 2:1:1:1:1:1:1
6 2:2:1:1:1:1
5 2:2:2:1:1
4 2:2:2:2
3 3:3:2
2 4:4