STPのBLKポートについて
【STPのポート選出】
BridgePriorityはRootBridge選出のために利用される値です。
BLKポートが選出されるスイッチは、RootBridgeまでのコスト比較で選出され、
BridgePriorityは基本的に関係ありません。
BLKポートは選出されたスイッチの最大コストインターフェースが選ばれます。
STPコストは明示的に指定するか、インターフェース速度から計算されます。
#デフォルトコストはLAGを組むことで変化するため、注意してください。
また、RootBridgeまでの距離(STPコスト)は出力インターフェースの累積です。
○ stp default cost
たとえば以下のような構成の場合、BLKポートに選出されるのはSW5のGi0/1です。
これは、RootBridgeのSW1を除いたSW2~4の最小コストが、SW5の最小コストである
23以下のため、BLKポートはSW5の最大コストを持つGi0/1となります。
○コスト計算例(1)
しかしこのようなデフォルトコストでは計算が煩雑になり、障害時の経路計算が面倒なため、明示的にコストを設定することを推奨します。
以下のコマンドで50/100/500のような計算しやすいコストを設定することで
コスト計算が容易になります。
Switch(config-if)# spanning-tree vlan <vlan-id> cost <cost>
以下の例でもRootBridgeのSW1を除いたSW2~4の最小コストが、SW5の最小コストで
ある300以下のため、BLKポートはSW5の最大コストを持つGi0/1となります。
○コスト計算例(2)