ネットワークエンジニアの備忘録

トラブルや気になった点をメモしておきます。

default interfaceコマンドを実施する際の注意点

Cisco機器のdefault interfaceコマンドは該当インターフェースの設定値を初期化してくれるため、特定のインターフェースの設定をクリーニングするのに便利なコマンドです。

Test(config)#default interface x/x

しかし、このコマンドを実施する際には注意が必要です。

まずSwitch Portはデフォルトで有効化(no shutdown状態)のため、shutdownコマンドも消えてしまい、想定外のリンクアップが発生する可能性があります。Routed Portの場合はデフォルトで無効化(shutdown状態)のため、shutdownコマンドはdefault interfaceコマンドの影響を受けません。

ではshutdownコマンドが消えることでどのような影響があるかというと、先ほど記載した想定外のリンクアップによりルーティングテーブルに余計なエントリーが浮上する可能性があります。また、1番気にしないといけないのはVlan1のSTPが有効な場合、BPDUを送信してしまい、例えば対抗機器でBPDU Guardが設定されているとerror-disableとなってしまいます。こうなってしまうとshutdown no shutdownコマンドを実行せねばならず、対抗機器が管理対象ですぐにコマンドを実行出来れば問題ありませんが、管理者に調整が必要な場合、余計な手間と時間を取らせる可能性があります。

このような理由からdefault interfaceコマンドを実行する場合は、対象ポートに物理的にケーブルが接続されていないことを事前に確認することが望ましいです。

また、運用上実施する場合はケーブルが接続されていないことを確認したうえで、shutdownコマンドと併用する習慣をつけていったほうが良いと思われます。

Test(config)#default interface x/x
Test(config)#interface x/x
Test(config-if)#shutdown