ネットワークエンジニアの備忘録

トラブルや気になった点をメモしておきます。

Static Routeのnext-hopにVlan Interface(SVI)を入れる理由

Static Routeのnext-hopについて、Vlan Interfaceを入れる理由の1つを教えてもらったので備忘録として残しておきます。

Static Routeを設定する際に、以下のようにVlanを設定してもしなくても、結果としては同じようにルーティング設定は実現できます。

(1) Switch(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.16.0.254
(2) Switch(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.16.0.254 Vlan255

 同じ動作を実現出来るのに末尾にVlan-IDを入れる理由は、該当のVlan Interfaceを停止した際に、ルーティングテーブルから削除されるかどうかです。

勿論(1)の設定であっても、next-hopに到達性のあるSVI(本例では仮にVlan255)をshutdownすればルーティングテーブルから削除されますが、ダイナミックルーティングにより、next-hopまでの到達性が確保されてしまえば、(1)のルーティングは再度浮上してきます。上記から、(1)の設定ではルーティングの移行作業などでSVIをshutdownするだけでは不十分になってしまうことがあるため、Static Routeのnext-hopにはVlan Interfaceを入れる癖付けをしたいと思いました。