Catalyst2960-LシリーズのBluetooth機能について
Catalyst2960-Lシリーズの15.2(5)E2以降では、Bluetoothドングルを利用することで自動的にipアドレスが割り当てられ、Telnet/SSH接続かGUI接続が可能になります。Bluetoothドングルを利用する際の注意点を以下に記載します。
【Bluetoothドングル利用時の注意点】
デフォルトでスイッチ割り当てられるipアドレスは172.16.0.1/24です。デフォルト値を使用する場合は、他の設定値と被らないように設計して下さい。
Telnet/SSH接続をする場合は、通常のTelnet/SSH接続時と同様にログインパスワードと特権パスワードの設定が必要です。
Cisco純正のBluetoothドングルは存在しません、利用するBluetoothドングルと相性問題が存在する可能性があるため、必ず事前に動作確認を行ってください。
以下のコマンドを使用してBluetoothインターフェースを有効化する必要があります。
SW#staging config bluetooth on
以下のコマンドを使用して状態を確認することが出来ます。
SW#show bluetooth status
BT Interface is Ready
BT dongle Present: Yes
BT Stack Enabled: Yes
BT Stack Ready: Yes
Attached BT dongle mac: xx:xx:xx:xx:xx:xx
SW#staging config bluetooth onを実行すると以下の設定が反映されます、実際にBluetoothで接続するまでinterface Bluetooth0はdown状態になります。
ip dhcp pool bluetooth_dhcp_pool
network 172.16.0.0 255.255.255.0
default-router 172.16.0.1
interface Bluetooth0
ip address 172.16.0.1 255.255.255.0
個人的にはBluetoothによる接続は非常に面白いと思っています。しかし、先日発表された脆弱性の件もありますし、社内評価機であれば便利ですが商用環境での利用はまだ考え辛いです。大量の機器に使用すれば場合によっては干渉するでしょうし、現状では利用するシーンは限定的かなと思いました。