MU-MIMOについて
802.11ac WAVE2よりMU-MIMOに対応します。MU-MIMOを使用することで1・1通信が原則の無線LAN通信が1・nになります。機器の仕様にもよりますが、最大4台のクライアントに対して同時に通信を行えます。以下にMU-MIMOを導入する際の注意点を記載します。
【注意点】
・同時に通信できるのはAP→端末方向のみです。端末→AP向けには使用できません。
・MU-MIMOの仕様では最大4端末向けに同時通信が可能ですが、最大端末数は機器に依存します。APの仕様を確認してください。
・端末もMU-MIMOに対応している必要があります。また、ビームフォーミングによって干渉を防ぐため、適切な環境ではないと干渉する可能性があります。
・おそらくビーコンなどの管理通信はあまり恩恵を受けられません。MU-MIMOを使用する環境でもSSIDは最小限にしたほうがAirTimeを有効活用出来ると思われます。
・APのアップリンクがボトルネックになると考えられます、MU-MIMOに併せてMulti-Gigabit Ethernet対応製品の選定も検討してください。ただし、Multi-GigabitEthernetは純正であってもPoEインジェクタを挟むとその恩恵を受けられません。