Cisco WLC冗長の懸念点
一般的なコントローラ型APはすべてのWLC障害時に無線サービスが停止します。無線サービス停止時間はざっくり以下のようになります。
CiscoのWLCには複数の冗長構成の組み方があり、組み方によってさまざまなメリット/デメリットがあります。
【HA構成で考慮するべきこと】
- すべてのWLCが同一バージョンである。
- MobilityGroupがフルメッシュ接続されている。
- Radiusを使用する場合、すべてのWLCが登録されている。
- HA専用型番は系切り替えから90日でライセンス切れを起こすため、90日以内に障害復旧させる。
- WLCの設定は同期されない。
【スタック構成で考慮するべきこと】
- Catalyst3650/3850シリーズはAPを直接接続する必要があるため、完全な冗長構成を組むことは出来ない。
【SSOで考慮するべきこと】
- すべてのWLCが同一バージョンである。
- WLCのサポートバージョンは7.5以上からである。
- SSO構成は同一セグメント、同拠点で行う必要がある。
- SSO構成を組むには、0ライセンスのWLC(HA専用機)を用意する必要がある。
- HA専用型番は系切り替えから90日でライセンス切れを起こすため、90日以内に障害復旧させる。
- 冗長化リンクのRTT遅延は、keep aliveの80%より短いこと。
- 冗長化リンクのMTUは1500byte以上であること。
- 冗長化リンクの帯域幅は60Mbps以上であること。
- Standby状態のWLCにはGUIではアクセスできず、ログイン経路はコンソールアクセスとなる。
- SSO構成時、Service Portはサポートされない。
- Management InterfaceはTagVLANを設定する必要がある。