ネットワークエンジニアの備忘録

トラブルや気になった点をメモしておきます。

udldについて

UDLDとは単一リンク障害を検出することができるL2プロトコルです。

単一リンクとは送信(TX)と受信(RX)の片系障害を検知できます。特にケーブルで送受信がピンポイントで分かれている光ファイバーケーブルの障害検知に有効です。

UDLDで単一方向リンクを検知して該当ポートをerr-disabled状態にします。また、一昔前のメディアコンバータは光ケーブル障害時にLANケーブルをLinkdownさせないため、LANと接続したスイッチが障害を検知する仕組みを考える必要があり、UDLDが有効でした。

(現在のメディアコンバータは光かLAN障害時には、どちらもLinkdownさせます。)

 可能性は低いですがLANケーブルでも受信(RX)のみ障害が起きた場合、STPを使用しているネットワークではBPDUが受信できず、該当ポートをBLKにできないことでループが起きる可能性があります。

個人的な所感ですが、特にfast udldは誤検知がある前提で導入を検討しなければいけません。そのうえで必要であれば導入し、運用上でも考慮してください。

以下のコマンドでerr-disabled状態から復旧できます。

SW(config-if)# shutdown
SW(config-if)# no shutdown

または以下のコマンドを入れておいて自動復旧させます。

SW(config)# errdisable recovery cause udld
SW(config)# errdisable disable recovery interval 180