ネットワークエンジニアの備忘録

トラブルや気になった点をメモしておきます。

Yamaha RTX1210のNATについて

RTX1210のRev14.01以降からNATには以下のようなタイプが存在します。

ファームウェア プロトコル 割り当てポリシー
Rev.14系以前 すべて Aタイプ
Rev.14.01系以降
TCP Bタイプ
TCP以外すべて Aタイプ


Rev.14系以前ではNAPTを行う際、たとえば1台目のクライアント端末には

送信元ポート番号を60000を割り当て、2台目のクライアント端末には

60001を割り当てるような動作を行います。

 

Rev.14.01系以降では違う宛先に対する通信に限り、2台目のクライアントにも

送信元ポート番号60000を割り当てられ、ポート番号の節約が実現できます。

本機能は「nat descriptor」と言い、デフォルト設定となっています。

そのため、ルータ更改時にポート番号が同一になることによって、

アプリケーションの通信に問題が発生する場合があるため、ご注意ください。

以下のコマンドで従来の動作に変更することが出来ます。

#再起動が必要です。

 

#nat descriptor backward-compatibility 1
#save
#restart